リヨン留学

人口が50万人弱のリヨンは、フランス東部の歴史・商業・文化の街です。

ユネスコの世界遺産には、ローマ地区、ルネッサンス地区（ヴューリヨン）、絹織物地区（クロワルース）、ローヌ川とセーヌ川の間の半島であるプレスクイルがあり、12世紀以降の建築が残っています。

ヴューリヨンとクロワルースには、トラブールと呼ばれる屋根付きの通路があります。
本来はトラブールは、絹織物職人がクロワルースの丘にある工房から下の織物商に商品を素早く運ぶために使った秘密の屋根付きの通路でした。

第二次世界大戦中にリヨンがレジスタンスの拠点となっていた頃、地元の人々はトラブールを使ってゲシュタポの襲撃を逃れました。

19世紀初頭に建てられたトラブールを修復したパサージュティアフェには、ファッションやデザイン、ジュエリーを制作する工房やスタジオがあり、プレキルの高級ショップと見事に調和しています。

有名なリヨン中央市場であるポールボキューズ市場では、グルメな食材が売られています。
リヨンがフランスのグルメの都として知られるのは、この街や地元にフランス屈指のシェフがいること、そして近くにボージョレやコートデュローヌといった有名なワイン生産地があることに由来しています。

旧市街の聖ヨハネに捧げられた大聖堂は、ぜひ訪れたい場所のひとつです。

11世紀末から16世紀初頭にかけて建てられたこの中世の大聖堂は、14世紀の天文時計やステンドグラスが見どころです。

リュミエール美術館は、1895年にリュミエール兄弟がリヨンに映画を持ち込んだことを物語る美術館で、様々な博物館やギャラリーがあります。

また、有名な人形劇「ギニョール」はリヨンが発祥の地で、子供だけでなく大人も楽しめる公演が定期的に開催されています。
リヨンはフランスのトリックアートの中心地でもあり、街のあちこちでトリックアートを見ることができます。

最近オープンしたコンフリュアンス美術館は、建築的にも印象的で、科学センターと人類学博物館になっています。

有名な光の祭典“フェットデルミエール”は、12月8日から4日間にわたって開催されます。

スポーツ好きな方は、国際的に活躍する地元サッカーチーム“オリンピック・リヨネ”の名前を聞いたことがあるかもしれません。リヨンではアウトドアやインドアでのアクティビティも充実しています。

経済的にはリヨンは銀行・化学・製薬・バイオテクノロジー産業の主要拠点です。ビデオゲームを中心としたソフトウェア産業が盛んで、インターポールの国際本部なども置かれています。